発熱外来棟を運営 院内感染防止で東京西病院
2021.01.19
発熱外来棟を運営
院内感染防止で東京西病院
東京西徳洲会病院は発熱外来棟を敷地内駐車場で運営している。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に加え、インフルエンザなど発熱疾患が増える状況に対応するのが目的。いまだコロナの終息が見とおせないなか、通常診療の維持と院内感染防止を目指す。
敷地内駐車場でプレハブ建ての発熱外来棟を運営
また、試験的にセコムの遠隔診療支援プラットフォーム「バイタルック」を導入し、まずはビデオ通話機能を用い、コロナ疑いの強い患者さんの問診をメインに使用。同機は生体データを常時リアルタイムに収集・蓄積し、医師や看護師が遠隔から状態を確認できる機能も備えているため、コロナ病棟での活用も視野に入れている。
発熱外来棟の対象患者さんは37・5℃以上の発熱や、せき・味覚障害などCOVID-19を疑う症状があり、判定・診断が必要と思われる方、自力で歩け、診断まで待機できる方など。救急搬送患者さんは救急外来で対応する。
感染防止対策室室長の飯島広和・外科部長は「患者さんの安全を担保したうえで、院内感染も防いでいきたいと考えています。発熱外来棟が外にあることで、一般の患者さんも安心して通院していただけると思います」と強調。北沢彩・看護主任は「コロナやインフルエンザで発熱患者さんが増えた場合、検査体制を強化するなど準備に万全を期します。診察を進めるうえで、医師との役割分担を明確にし、しっかりサポートしていきたいです」と意気込む。