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発熱外来棟を運営 院内感染防止で東京西病院

2021.01.19

発熱外来棟を運営
院内感染防止で東京西病院

東京西徳洲会病院は発熱外来棟を敷地内駐車場で運営している。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に加え、インフルエンザなど発熱疾患が増える状況に対応するのが目的。いまだコロナの終息が見とおせないなか、通常診療の維持と院内感染防止を目指す。

敷地内駐車場でプレハブ建ての発熱外来棟を運営敷地内駐車場でプレハブ建ての発熱外来棟を運営

同院の発熱外来は、これまで救急外来付近で運用していたが、待合スペースの不足と換気の悪さが課題となっていた。そこで敷地内駐車場にプレハブ建ての発熱外来を昨年9月に建設。待合室では患者さん20人がそれぞれ2メートル弱の距離を取れるスペースを確保し、レントゲン撮影装置や検体採取専用の部屋を用意するなど、外来機能を完結できる設備を整えた。

また、試験的にセコムの遠隔診療支援プラットフォーム「バイタルック」を導入し、まずはビデオ通話機能を用い、コロナ疑いの強い患者さんの問診をメインに使用。同機は生体データを常時リアルタイムに収集・蓄積し、医師や看護師が遠隔から状態を確認できる機能も備えているため、コロナ病棟での活用も視野に入れている。

発熱外来棟の対象患者さんは37・5℃以上の発熱や、せき・味覚障害などCOVID-19を疑う症状があり、判定・診断が必要と思われる方、自力で歩け、診断まで待機できる方など。救急搬送患者さんは救急外来で対応する。

感染防止対策室室長の飯島広和・外科部長は「患者さんの安全を担保したうえで、院内感染も防いでいきたいと考えています。発熱外来棟が外にあることで、一般の患者さんも安心して通院していただけると思います」と強調。北沢彩・看護主任は「コロナやインフルエンザで発熱患者さんが増えた場合、検査体制を強化するなど準備に万全を期します。診察を進めるうえで、医師との役割分担を明確にし、しっかりサポートしていきたいです」と意気込む。

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