新型コロナ対応 体制整備し患者さん多数受け入れ 野崎病院が特別医療講演
2020.11.17
新型コロナ対応
体制整備し患者さん多数受け入れ
野崎病院が特別医療講演
「正しい認識を身に付けて」と千代センター長
野崎徳洲会病院(大阪府)は10月24日、特別医療講演「新型コロナ肺炎 我らかく戦えり-NOZAKI operation-」を大東市立市民会館で開催した。同院は2月上旬にPCR検査の実施体制を整え、3月上旬にコロナ外来、3月下旬にコロナ専用病棟(38床)、5月に地域外来を開設するなど、患者さんの受け入れに尽力。この日までにコロナ外来で診察した患者さんは7,400人、入院した陽性患者さんは延べ2,000人を超える。地域の方々など約120人が来場、関心の高さをうかがわせた。冒頭、千代孝夫・救急センター長が「本日の講演を通じて新型コロナに対する正しい認識を身に付けてください」と開会挨拶。続いて山口智之・同院附属研究所免疫システム研究部門主任研究員(内科医師)が登壇、ウイルスの構造や増殖のメカニズム、性質などを解説した。
次に千代センター長が専用診察室や専用病棟の設置、検査体制など院内の体制整備に言及。また同院の診療への風評被害があったことや、大きなストレスを抱える職員へのケアの重要性を指摘した上で「感染症のパンデミック(大流行)時は、組織の力を結集して対応することが不可欠」と力を込めた。
席の間隔を空けるなど感染対策を講じ開催
検査科の小畑寿宣・副技師長(臨床検査技師)は各種検査の長所や短所などを解説。谷澤由香・看護師長(感染管理認定看護師)は外来・入院に関する課題と解決策を紹介。大東四條畷消防本部の片山好司・救急隊長は救急隊の感染対策を発表した。この後、千代センター長が司会を務め、演者全員でシンポジウム。受診や検査の問題点、悩み、重症度の目安など、来場者からの質問を交え丁寧に説明した。終了後、来場者からは「新型コロナに対応するため病院が頑張ってくださっていることが、よくわかり感動しました」など感想が聞かれた。