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湘南藤沢病院 リウマチ・膠原病・アレルギー科を開設 患者さんと二人三脚で治療

2020.9.30

湘南藤沢病院
リウマチ・膠原病・アレルギー科を開設
患者さんと二人三脚で治療

湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)はリウマチ・膠原(こうげん)病・アレルギー科を開設した。担当するのは亀田総合病院で長らく診療にあたってきた本島新司センター長と中下珠緒部長。病状を改善し、できる限り通常の日常生活を送ることを目標に、それぞれの患者さんに応じた治療を提供していく。

「患者さんに合わせた治療を提供します」と本島センター長(左)、中下部長「患者さんに合わせた治療を提供します」と本島センター長(左)、中下部長

「リウマチ・膠原病領域の治療はスタニスラフスキー・システムと同じです」と本島センター長。これは俳優が脳内で意識的に台本をもとにした仮想世界をつくることで、出したい感情が無意識に創造できるという演技理論。リウマチ・膠原病領域の治療も同様に、患者さんの思いや社会環境、家族関係など、すべて理解することで、患者さんにとって最適な治療を選択することが重要だという。

リウマチ・膠原病領域では、この15年で飛躍的に治療薬が進歩。同診療科では最新の生物学的製剤(バイオ製剤)などを用い、先端的な治療を提供していく。中下部長は「これまでは寛解が難しかった症例も、生物学的製剤などを使うことで寛解、および薬剤フリー寛解も目指せるようにもなりました。前任地での経験を含め多くの使用実績があるので、患者さんに合わせた幅広い選択肢を示すことができます」と強調する。

 1~2カ月に1回の頻度で多職種が集まりミーティング 1~2カ月に1回の頻度で多職種が集まりミーティング

本島センター長と中下部長の主な専門は、膠原病に関連した肺病変(膠原病肺)と感染症。中下部長らが2014年に発表した「間質性肺炎合併関節リウマチ患者におけるTNF阻害薬による間質性肺炎悪化の潜在的危険性」と題する論文が、19年に英国リウマチ学会から公表された「炎症性関節炎(関節リウマチなど)に対するバイオ製剤の適正使用ガイドライン」に引用されるなど実績をもつ。今後も、同テーマの臨床研究にも積極的に取り組んでいく。

リウマチ・膠原病領域の治療は長期間にわたるのが特徴。中下部長は「患者さんとは長いお付き合いになるので、結婚や出産など、さまざまなライフイベントを経て、通常の日常生活を送れるように、二人三脚で治療に努めていきたいと思います」と意欲的だ。

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