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夜間に小児科救急 東京西病院 医療の質底上げも

2020.9.15

夜間に小児科救急
東京西病院 医療の質底上げも

東京西徳洲会病院は8月19日から毎週水曜日、夜間の小児科救急の受け入れを開始した。担当するのは6月に入職した秋谷進・小児科医師。「少しでも地域の子どもたちの手助けになれば」と意気軒高だ。

「もっと当院の小児科を盛り上げていきたい」と秋谷医師「もっと当院の小児科を盛り上げていきたい」と秋谷医師

「ベビーファースト、チャイルドファーストの意識をもち、小児科医は手厚い医療を実践するために頑張っています。しかし、診察にも処置にも時間がかかり、看護師のサポートも必要不可欠。どうしても人件費がかかるため、小児科は不採算が課題になることが多いです」と秋谷医師は強調。そのなかでも同院で夜間の小児科救急をスタートしたのは、「渡部和巨院長の強い思いがあり、院内で実現に向け尽力していただいたからです」と謝意を表す。

子どもは夜間に調子が悪くなることが多く、親としては、かかりつけ医に診てもらえたら心強い。また、地域に夜間の小児科救急を受け入れている病院はあるが、その数は少なく、どうしても一カ所に集中すると現場が疲弊してしまう。こうした患者さんのニーズや地域の課題を背景に、同院では夜間の小児科救急を始めた。

今後は、小児科救急を受け入れるうえで注意すべきポイントなどを学ぶために、看護師に向けた院内研修を実施する予定だ。さらに、秋谷医師は「私が担当する水曜以外は、他の救急医が小児の患者さんに対応することもあります。週1回でも私が入ることで、現場で他の救急医に指導できることもあると思いますので、当院の小児科救急の質が底上げされるのではないでしょうか」と期待を寄せる。

また同院では現在、小児科の入院は受け入れていないが、患者さんが増え、スタッフも集まれば、ニーズに合わせ見直していく考え。

「もっと小児科を盛り上げていきたい」と秋谷医師。「まずは限られた人的・物的資源のなか、あくまで初期診療になりますが、地域の小児科医療に貢献するために頑張ります」と意気込みを見せている。

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