湘南藤沢&湘南鎌倉病院 研修医が優秀演題 日本内科学会ことはじめ
2020.9.15
湘南藤沢&湘南鎌倉病院
研修医が優秀演題 日本内科学会ことはじめ
第117回日本内科学会総会・講演会にあわせ「医学生・研修医の日本内科学会ことはじめ2020 東京」が8月7日に開催され、湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の河田彩音・初期研修医2年目と湘南鎌倉総合病院(同)の松本麻里奈・後期研修医(専攻医)1年目が優秀演題賞を受賞した。
(左から)優秀演題賞の河田医師、優秀指導教官賞の福武医師
河田医師は「多剤併用療法が奏功した抗SRP抗体陽性ミオパチーの1例」と題し発表した。抗SRP抗体陽性ミオパチーは、重篤な筋力低下とステロイド抵抗性を示す疾患。同症例では多剤併用療法が奏功したが、「本疾患は標準的な治療法が確立されておらず、症例の蓄積が重要です」とまとめた。受賞に際し、河田医師は「初めての学会発表でしたが、落ち着いて臨めました。本症例では一つひとつの検査を丁寧に解釈する大切さや、治療に対する総合的なプロセスも学びました。この経験をこれからも生かしていきたいです」と意欲的。
また、湘南藤沢病院の福武滋・脳神経内科医師が優秀指導教官賞を受賞、2018年には発表者として同イベントに参加し優秀演題賞を受賞している。「自分が受賞した時よりも嬉しいです。なるべく主体性をもって取り組んでもらいましたが、河田先生はしっかりと応えてくれました」と称賛した。
「総合診療科で一緒に学びましょう」と松本医師
松本医師は「急性期病院総合内科における早期再入院に影響を与える因子の検討」がテーマ。徳之島徳洲会病院(鹿児島県)で研修中だったため、オンラインでの発表となった。総合内科退院後の予定外早期再入院に対して、「心不全疾患の罹り患かんと低ナトリウム血症の存在が影響していることが示唆されます」と報告した。受賞に際し松本医師は「こうして賞までいただき、貴重な経験をさせていただきました。総合診療科では患者さんをトータルに見て治療を考える楽しさがあります。ぜひ一緒に学びましょう」。また、湘南鎌倉病院の熊谷知博・総合診療科医師が優秀指導教官賞を受賞した。