湘南藤沢病院 災害など対応を見据え 藤沢市医師会に加入 徳洲会グループ54病院目
2020.8.19
湘南藤沢病院 災害など対応を見据え 藤沢市医師会に加入 徳洲会グループ54病院目
「医療機関同士で支え合い地域医療を守っていきたい」と宗像院長
同院は茅ヶ崎市から藤沢市に移転してから約8年が経過し、地域の医療機関と“顔の見える関係”を構築してきた。平常時の他医療機関との連携は円滑に取れている。
「しかし、災害やパンデミック(感染症の世界的大流行)の発生時には、平時とは異なる枠組みで物事が動きます。国や自治体、保健所は医師会を通じて医療提供体制の整備を進めます。有事の際に地域の基幹病院としての役割を果たすため、医師会加入は大きな目標のひとつでした」(宗像博美院長)
宗像院長は2016年に同院に入職する以前、埼玉県内の医療機関に勤務し、09年から15年まで大宮医師会で災害・テロ対策の担当理事を務めた経験をもつ。
また、17年に湘南藤沢病院の院長に就任後は、藤沢市の災害対策委員を務めるなど災害対策への造詣が深い。
医師会加入直後、新型コロナウイルス感染症の第1波が到来し始めた3月に、同院は自主的に発熱外来を開設、その後、地域の医療機関から患者さんが次々と紹介されてきたという。
宗像院長は「困った時はお互い様ですので、地域医療を守っていくために医療機関同士で支え合っていけるよう、当院はこれからも地域に足りない部分の取り組みを進めていきたいと考えています」と抱負を語る。
同院は宗像院長を中心にBCP(事業継続計画)を作成、7月上旬に暫定版ができあがった。
院内で勉強会を開くなど職員への周知活動に力を入れ、随時ブラッシュアップを図ると同時に、明らかになった課題の解消や、防災訓練でのシミュレーションなどにより、実効性の高いBCPを目指す。