医療の質向上や「働き方改革」も 凄い技術を一挙公開
2020.7.21
医療の質向上や「働き方改革」も 凄い技術を一挙公開
コロナ禍が依然として収束の兆しを見せないなか、徳洲会グループの病院・施設ではさまざまな新技術を導入し感染対策に尽力している。これら新しいテクノロジーはコロナ禍が終息した後も「働き方改革」などに寄与する有効なツールとなり得る。ピンチをチャンスに変える新技術を一挙紹介する。
徳之島徳洲会病院 オンライン診療実地調査 総務省モデル事業に協力
調査に協力した訪問看護師と藤田院長(中央)
同院が立地する徳之島では、高齢患者さんのほとんどが在宅での療養や看取りを希望するが、在宅医療を担う医師や拠点が不足しているのが現状。独居の高齢者も増えているため、日々の生活の見守り体制強化が望まれており、同院では19年1月、在宅医療の患者さんにオンライン診療を開始した。
訪問看護師が在宅の患者さんのバイタルデータを測定、藤田院長は病院にいながらリアルタイムで診察
実証期間中に在宅療養中の患者さん25人に対し、オンライン診療を実施。対応した藤田安彦院長は「訪問看護師の協力により、患者さんの表情だけでなく、バイタルデータもリアルタイムで確認しながら診察できるのは非常に有効でした。患者さんも安心した表情を見せていました。患者さんの自宅の様子がわかるので、いろいろなアドバイスもできます」と満足げ。
さらに「オンライン診療は離島・へき地病院のマンパワー不足解消、新型コロナウイルス禍での感染対策にも有用です。また、全国の徳洲会病院で同じシステムを組めたら、島外の専門医への相談などもしやすく、より効率的に医療の質を上げることができると思います」と展望している。調査研究に関するリポートは総務省ホームページで閲覧できる。