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救急外来 トリアージ標準化 JTASプロバイダーコース 名古屋病院が初

2020.5.12

救急外来 トリアージ標準化 JTASプロバイダーコース 名古屋病院が初

外来看護師8 人がJTAS プロバイダーコースを受講外来看護師8 人がJTAS プロバイダーコースを受講
専用アプリケーションを使用しながらケーススタディ外専用アプリケーションを使用しながらケーススタディ

名古屋徳洲会総合病院はJTAS(Japan Triage and Acuity Scale)プロバイダーコースを初開催した。同コースでのトレーニングにより、救急外来トリアージ(緊急度・重症度選別)の質向上と標準化を目指す。

JTASとは、カナダで10年以上の運用実績がある救急外来での「緊急度判定支援システム」であるCTASの日本版。JTASでは救急外来に来た患者さんをⅠ・蘇生、Ⅱ・緊急(15分以内の診療開始)、Ⅲ・準緊急(30分以内の診療開始)、Ⅳ・低緊急(60分以内の診療開始)、Ⅴ・非緊急に選別する。

2月29日に開いた同コースでは坂本宣弘・総合診療科医長が講師を担当。成人のトリアージ、小児のトリアージ、二次補足因子に関し、それぞれ概念を説明、さらにJTASの専用アプリケーションを使用しながらケーススタディを実施した。二次補足因子とは、特定の主訴が適応される傷病者に、適切な緊急度が割りあてられるよう一次補足因子(バイタルサインなど)を補足するもの。

同院の外来看護師8人が受講し、全員が修了証を手にした。コース終了後に受講者は「短時間の研修でしたが、とても多くの学びがありました。JTASを学んだことで、来院した患者さんをみる時の視野がさらに広がったと思います。今後も学習を深め、質の高い看護を提供できるよう心がけていきたいです」と意欲的。別の受講者は「救急外来でトリアージする際、判断が難しく不安がありましたが、今回の研修とJTASのアプリケーションを使用することで、今までよりも質の高いトリアージができるようになると思います。たくさんの事例をもとにトレーニングをすることで、少しずつアプリケーションを使いこなせるようになり、楽しく学ぶことができました」と効果を実感していた。

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