徳洲会 過去最高を更新 来年度入職 初期研修医168人
2020.3.31
徳洲会 過去最高を更新 来年度入職 初期研修医168人
「良い医師の育成に取り組みます」と田村委員長
徳洲会グループ病院に4月入職予定の初期研修医は、3月16日の医師国家試験合格発表時点で153人だったが、その後の追加募集などにより27日時点で168人に増加。今後、さらに増える見とおしだ。昨年度の初期研修医の入職者数は149人で過去最高を記録していたが、来年度は大幅に記録を塗り替える。徳洲会グループ研修委員会の田村幸大委員長(大隅鹿屋病院副院長)は「過去最多の初期研修医を迎え、嬉しい限りです」と笑顔を見せると同時に、「医学部を卒業したばかりの研修医は、当初は何もできないかもしれませんが、熱心に学ぶ姿勢、基本に忠実に診療にあたる姿勢は、周囲のスタッフにとって大きな刺激となります。初期研修医の存在が徳洲会を支え、発展させてきたと言っても過言ではありません」と気を引き締める。
徳洲会の初期研修では、高い倫理観と豊かな人間性を備え、つねに科学的な妥当性や探求能力、社会発展に貢献する使命感と責任感をもった「全人的な医師」の育成を目指している。さらに初期研修、専攻医研修(後期研修)を一貫したものと捉えており、さまざまな実践研修のなかで、患者さんを「断らない医師」の育成に力を注ぐ。
徳洲会では2004年度に施行された新医師臨床研修制度以前から、各診療科を回るスーパーローテート研修を実施。さらにグループのスケールメリットを生かした離島・へき地研修では、診療科をまたぎ、急性期から慢性期まで幅広く経験するため、総合的な診療能力が身に付く。
来年度からの初期研修に関し田村委員長は「臨床研修指導ガイドラインが改定され、なかでも一般外来研修の義務化は大きなトピックです。今後の超高齢社会を担う医師の養成において、救急など急性期診療だけでなく、慢性疾患への対応能力の習得も重要になってきます」と強調。さらに「チーム医療の推進、地域包括ケアへの参画に関しても習得が求められています。都市部の大規模病院から離島・へき地の病院まで多彩なフィールドをもつ徳洲会グループのメリットを生かし、良い医師の育成に取り組んでいきます」と意気軒高だ。