渡部・東京西病院院長 AARCフェロー表彰 呼吸療法の普及に貢献
2020.2.26
渡部・東京西病院院長 AARCフェロー表彰 呼吸療法の普及に貢献
AARCフェローの表彰状を手にする渡部院長(中央)
東京西徳洲会病院の渡部和巨院長は長年にわたる呼吸療法の普及活動への貢献が評価され、AARC(American Associationfor Respiratory Care:米国呼吸療法協会)から2019年のフェローに選出、表彰を受けた。AARCは米国内外で科学に基づく呼吸療法の実践を強化・促進する団体。フェローの表彰制度は1998年に設けており、呼吸療法やAARCへの多大な貢献を行った個人をたたえている。2019年は渡部院長を含めて17人が受賞。1998年以来、計371人が選ばれている。昨年11月9~12日にかけて米国ルイジアナ州ニューオーリンズ市で開催された米国呼吸療法学会で、初日に受章式が行われた。渡部院長は09年にもAARCからHector Leon Garza, MD International AchievementAwardという国際功労賞を受賞している。
日本では1989年、福岡県にある古賀病院の故・古賀俊彦院長が、国内の呼吸療法の水準向上に向けて呼吸療法セミナーをスタート。渡部院長は古賀院長から依頼を受け、同セミナーの開催を引き継ぎ、2001年から17年まで17年間と長きにわたり、自身が中心となって「呼吸療法セミナーin湘南」を実施してきた。古賀院長も01年にAARCフェローに選ばれている。歴代の受章者のなかで日本人は渡部院長と古賀院長のふたりしかいない。
同セミナーを通じ最新の呼吸療法を学ぶ貴重な機会を提供してきた。17回の開催で修了者数は徳洲会グループ内外から延べ1260人を数える。
渡部院長は「古賀先生から引き継いだ際、『引き受けるからには全力で』という思いで、多くのスタッフの協力もあり17年間続けることができました。これまでの活動を評価していただいたことを光栄に思います。高齢者人口が増加していくなか、呼吸療法の知識・技術はさまざまな場面で、ますます必要となっていきます。呼吸療法がもっと普及し、患者さんのより良いケアにつながっていくことを期待しています」と話している。