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新型コロナ対策 DMAT隊員が出動 湘南鎌倉・羽生・千葉西3病院

2020.2.18

新型コロナ対策 DMAT隊員が出動 湘南鎌倉・羽生・千葉西3病院

港で防護服を着用し患者さんの搬送に備える(湘南鎌倉病院DMAT隊員)港で防護服を着用し患者さんの搬送に備える(湘南鎌倉病院DMAT隊員)

横浜港に停泊中のクルーズ船で発生した新型コロナウイルス集団感染に対する支援で、湘南鎌倉総合病院(神奈川県)と羽生総合病院(埼玉県)のDMAT(県の災害派遣医療チーム)、千葉西総合病院の日本DMAT(国の災害派遣医療チーム)がそれぞれ現地に赴いた。いずれも必要に応じて防護服や微粒子用マスク、ゴーグル、二重手袋を装着するなど、感染防止に配慮し臨んだ。

湘南鎌倉病院は県の要請をふまえ2月7日に山本真嗣・救急総合診療科部長をはじめ看護師、業務調整担当として薬剤師、事務職員各1人が出動。約5時間、船外で待機し下船した外国人1人(ウイルス検査で陽性反応)を都内の徳洲会グループ外の病院に搬送。山本部長は「船内と船外で指揮・命令系統が異なったり、外国船のため乗船・下船にともなう手続きに時間を要したりし、迅速な対応は難しいと感じました」と振り返った。
羽生病院と千葉西病院は同10日に要請を受け、自院を出発。羽生病院は姜昌林・救急科部長、看護師2人、事務職員(業務調整担当)1人が午後8時から翌11日午後1時まで船内で活動した。レストランに設置された指揮所などで、参集した人員のスケジュール作成や、簡易の薬局を設け届いた医薬品の検品などを行った。

船内で届いた医薬品の仕分けを行う羽生病院(左が姜部長)船内で届いた医薬品の仕分けを行う羽生病院(左が姜部長)

「乗船客に高齢者が多いこともあり、到着した時点で処方箋が約900枚。対応しきれておらず、データ入力を含め、そのサポートや医薬品の整理を行いました。外国の方の場合、日本と違う名称や日本にない薬を服用しているケースもあり、スムーズな対応は難しかった」と姜部長。その後、下船し日本人2人、外国人1人を埼玉県内のグループ外病院に搬送した。千葉西病院は看護師、業務調整担当として救急救命士、事務職員各1人が出動。搬送の可能性を示唆されていたものの要請がなかったため午後9時で活動を終了した。

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