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「徳洲会奄美諸島病院群」臨床研究のスキル習得へ 来年1月にワークショップ

2019.10.02

「徳洲会奄美諸島病院群」臨床研究のスキル習得へ 来年1月にワークショップ

徳洲会奄美諸島病院群(名瀬徳洲会病院、徳之島徳洲会病院、沖永良部徳洲会病院、喜界徳洲会病院、与論徳洲会病院、笠利病院、瀬戸内徳洲会病院の計7病院)は来年1月、奄美市内で「2020あまみ臨床研究ワークショップ〜奄美大島から世界へ発信〜」を開催する。これまで奄美群島では臨床研究のノウハウやテクニックを体系的に習得する機会がなかったため、7病院が協力し実践的なスキルを習得できる機会を設ける。奄美群島の研究環境の向上や研究意欲の醸成を図り、奄美群島で勤務する医療職のキャリアアップにつなげたい考え。臨床研究について体系的に学べるワークショップ(WS)の開催は奄美群島で初。参加者を募集中。


離島から世界に向け成果発信

講師を務める森本教授 講師を務める森本教授

このWSでは臨床研究デザインや研究計画書の作成、統計解析までの一連の講義と実習を通じ、臨床研究の遂行に必要となる実践的なスキルの習得を目指す。3日間の日程で、講義やグループワーク、ハンズオン(体験学習)など、さまざまな形式のプログラムに取り組む。医師だけでなく、他のさまざまな職種の医療従事者も参加できる。

講師は兵庫医科大学の森本剛・臨床疫学教授兼臨床研究教育部門長。森本教授は過去15年にわたり琉球大学や熊本大学、島根県、日本循環器学会など多数の大学・団体でWSを開いてきた。

奄美群島のひとつ加計呂麻島。綺麗な海が眼前に広がる 奄美群島のひとつ加計呂麻島。綺麗な海が眼前に広がる

今回のWS開催を企画した名瀬病院の南四郎・医師対策室室長は「“離島でも臨床研究ができる病院”を目指すことが、魅力ある病院づくりに寄与すると考え企画しました。『臨床研究に取り組みたいけど方法がわからない』という方々に、ぜひ参加していただきたいです」と呼びかけている。南室長は5年ほど前から森本教授と交流があり、開催を打診したところ、森本教授が講師の依頼を快諾。「奄美の各島で医療を支えている先生方に参加いただき、日頃の診療実績などを生かした研究に取り組んでいただければと考えています。都市部の病院に勤める先生方の参加も歓迎します。これを機に離島のことも知っていただけると嬉しいです」(南室長)。

名瀬病院の松浦甲彰院長は「これまでは日常診療で精いっぱいだったこともあり、奄美群島でどのような医療を行っているか、対外的に発表する機会がほとんどないのが実状でした。研究成果を発表できれば、奄美の医療をより多くの方々に知ってもらったり、外部から評価を受けたりする一助になると思います」と期待を寄せている。

臨床研究ワークショップ開催概要
  • 主催:徳洲会奄美諸島病院群
  • 日程:2020年1月11日(土)午後3時〜13日(月)正午
  • 会場:山羊島ホテル(鹿児島県奄美市名瀬大熊鳩1382-1)
  • 定員:18人
  • 参加費:6万円 ※交通費は別途参加者負担
  • 持参品:ノートパソコン、ACアダプター、マウス
  • 参加資格:臨床研究にかかわる医師・医療従事者
  • 申し込み締め切り:2019年11月15日(金) ※定員に達し次第終了
  • 申し込み方法:名瀬徳洲会病院(E-mail:shiro.minami@nazetokushukai.jp、☎ 0997-54-2222)に連絡。
    もしくは下記サイトからhttps://www.nazetokushukai.jp/workshop/

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