先端技術大賞で「フジテレビジョン賞」福永・湘南鎌倉病院放射線科医師が受賞
2019.08.20
不均一な放射線被ばくの影響テーマ
授賞式で記念撮影に応じる福永医師(左)
福永医師が受賞した「フジテレビジョン賞」は学生部門の優秀賞のひとつ。2016年から英国・クイーンズ大学ベルファスト大学院に留学し、その当時取り組んだ研究の成果を「不均一な放射線被ばく後の精子形成能の検討〜原子力災害後の環境放射線被ばくリスクの解明を目指して〜」と題する論文にまとめ応募したところ、高く評価された。
式後のレセプションで福永医師は久子さまに論文の内容を説明
福永医師は「11年の東日本大震災後に福島県相馬市の病院に勤務した時、患者さんから非常に多くの相談を受けました。しかし、根拠がないため何も答えられず、自分で研究することを決めました」と説明。「久子さまから『福島の方に良いメッセージになりそうですね』との、お言葉をいただきました」と目を輝かせ、「来年、当院に開設予定の先端医療センターに最新の放射線治療装置が導入される構想もあり、この研究が将来的に放射線治療にも応用できるよう努めてまいります」と意欲を見せている。